物件見学(未遂)実録-誰も住まないこの時代の家はグレーな気分になる

久しぶりに興味の沸く物件が出ましたので問い合わせてみました。

賃貸の物件ですが、
横浜市内・120坪・建物2棟(3棟あった内1棟は解体済み)・駐車場付き・使用方法自由で8万円という内容。

リフォームが必要な建物ということでしたが、
一棟に住みながらもう一棟を誰かに使ってもらってもいいし、作業場にしてもいい。

転貸もOKということなので、賃料を得られれば安く住むことができるな~という感じ。
家を改造する練習にもなるし悪くないなというのが第一印象でした。

もちろん、そんな条件ですから普通の家じゃないことは分かっています。
とりあえず、再建築不可は間違いない+築年数(&簡素なつくり)+水回りが怪しい(汲み取り)のかな?というのを予想。

都会と思われがちな横浜にも汲み取りの家はまだ結構あります。
家主が接続を拒んでいるだけの場合も多いようですが。

問い合わせて、内見の前にまずは資料を送ってもらいました。
不動産屋さんではないので間取り図なんてものはありませんが、
40枚ほどの写真を送ってくれました。

「結構ぼろいからねぇ」と家主さんは言っていましたが、
その写真を見て、以前見学したあの家を怖かった思い出してグレーな気分に・・・
あの家→物件見学実録-69坪290万円-その②

↓送っていただいた写真の一部


きっと、長年放置されていたのでしょう。
この状態から回復させることは自分には難しいため、残念ながら断念しました。

以前借りた人がいたようですが、その方も途中で断念したとのことです。
チャレンジしてみただけ凄いですが、
この重苦しいグレーな空気を払しょくするためには相当の投資が必要になりそうですね。

家主さんもきっと困っているのでしょう。
詳しい立地は分かりませんが、売りたくても売れない土地家屋を持つ苦しみが伝わってくる物件でした。

この状況の打開策は、自分が考える限り数えるほどしかありません。
無料でいいから「使ってくれる」人たちを見つけて、とにかく生きた空間にしてもらうこと。

もしくは、激安で近隣住民に買ってもらうことです。
接道条件を満たす近隣の土地と一体化すれば、生きた土地になる可能性もあります。

ただ税金を払うだけの・古い家屋の倒壊にも怯えるストレスを解消できるのであれば、
無料でもらってくれる人があるならこんなに嬉しいことはないのではないでしょうか。

まだまだ古家を探して彷徨う日々は続きそうです。