間取り道(Madorido-)とは

間取り道(Madorido-)とは

こんにちは
間取り道師範のはじめです。
って勝手に作って勝手に言ってるだけですが(笑)

趣味で間取り図を見続けてもう15年以上経ちます。
毎日1時間は見てるという重症の間取りバカっぷりですが、
これが中々飽きないんですよね。

と言っても、面白い間取り図だけで
最初は面白いな~って思っていただけなのですが、
たくさんの面白間取り図を見ているうちに【なぜそうなっているのか】について疑問を持つようになりました。

そうすると、家の構造や形状様々な法律などによるルールが関係している場合が多い事が分かるようになり、宅建試験を受けてみることにしてより深い知識を得ることによって、【それなりの理由】の結果、なんだかんだでこの間取り図なのか~という流れまで(想像ですが)深く楽しめるようになってきました。

間取り道とは、そんな修行?の結果会得した、
面白物件を極めるためのちょっとマニアックな指針なのです。

間取り道その1-狙った間取りは基本的に除外

狙って作ったものは、正直面白くないんです。
ゆとりある土地に建築家の自由な発想を生かして作った間取り図は、
どんなに奇抜でも普通なんですよね~だってそう作ろうと思って作った結果なんですから。
名建築などで、凄いな!感激!ってのはたくさんありますけど。

間取り道その2-制約まで想像する~制約こそ美学~


狭小物件なんかが面白いのは、正にこれが理由だと思います。
用途地域や建蔽・容積・斜線規制・接道・地形等々、様々な制約の中で家は建っています。
こんなところに建つの?建てちゃうの?っていうチャレンジが劇狭や劇細・超変形の間取り図を生んでくれるのです。
部屋の真ん中にお風呂があります。っていうのも、狙ってそこにあるのは邪道です。どうしても【そこにしか置けなくて】部屋の真ん中にカプセルユニットバスがポンと置いてあると素敵なのです。
間取り図から実際の風景が眼前に浮かぶまでになれば間取り道の免許皆伝ですね~。

間取り道その3-心まで読む


ルール2は法律的な背景でしたが、間取り図には心も大きく影響しています。
結構前に紹介した開けたらいきなりトイレや風呂がある部屋↑なんかも、
家主が儲けたいを最大化して部屋の余計?な部分を削除まくった結果で、そうすると劇狭でも周辺家賃より〇円安いから寝るだけ需要はあるのかとか、普通なら3部屋のところに5部屋入るから利回りは〇%アップするとか、それが上手くいくかないかは別として、それなりの思惑があって初めて数百万とか数千万円のお金が動くわけです。
その背景まで読み切ってこそ、真の間取り道と言えるでしょう。
とっても奇抜な間取り図でも、その狙いがいかにもすぎると熟練者?には面白くないんですよね。

間取り道その3-間違いや怠惰を愛す

結局、建物はその時々の法律に沿って建てられているので、変なのにも限界があります。
そんな時に素晴らしいのが、不動産屋さんが間違いや面倒を理由に間取り図に振りかけてくれるスパイスです。
そんなお茶目な不動産屋さんをそのままの姿で愛しましょう。ありのままを受け入れて保護するべきです。
決して間違いを指摘したり変化・進化を促したりしてはいけないのです。

間取り道その4-自分で探す

何冊か面白い間取りを集めましたっていう本が出ていますが、
そんな公の日の目を見た間取り図なんて、目黒のサンマみたいなもので美味しくありません。
もっと発禁本のようにコソコソ見つけてと交換したりして楽しみましょう。