全棟建て替えで決着しましたね~〈横浜市都筑区のマンション傾斜問題〉

前に独り言を書いた気がする横浜市都筑区のマンション傾斜問題。

全棟の建て替えが決まったようですね。
区分所有者総数635のうち賛成が633。反対は2人。

賛成が全体の5分の4以上を占めて建て替えが正式に決まりました。

建て替え費用の約300億円を三井不動産レジデンシャルが負担、
(実際には施工会社に払わせる=建て替え負担だから実際にはそんなに高くない?)
プラス建て替え中の仮住まい居住費と慰謝料(これも実際には施工会社負担?)付きだから、
居住者にとっては、このまま放置されるよりは決して悪くない条件での建て替えのようです。

三井不動産レジデンシャルにとっても、
「何か問題があれば建て替えもやるんです」という謳い文句も手に入れることができて、
決して良くはないでしょうが悪くもない結果となって安堵しているのかもしれません。

にもかかわらず、建て替えの決定までこれだけの時間が掛かるということは、
いかにマンションという共有物がめんどくさい物かという事を物語っているとも言えるような気がします。

また、今回の件は、超大手と下請けというパワーバランスがあってこその建て替えのような気がします。
〈欠陥⇒建て替え〉という前例を作られた事は、中小デベロッパーさん的には厳しい事例となったのかもしれません。

あと、無知なんでよく分からないのですが、
この問題でも、資産価値が下がることを心配している人が沢山いて云々という事が多く報道されていましたが、
投資用の購入ではなく少なくとも数十年は普通に住むつもりならば、資産価値なんて低ければ低いほど良いような気がするんですけど。。。

詳しくは知りませんが、概ね時価の70%ぐらいの金額だと言われている固定資産税評価額から算出される税金は毎年払うものですから、
買った瞬間に評価額がゼロに近づいてくれれば、こんなにありがたいことはないと思うんですけど、どうなんでしょう?

ただの独り言です。

全棟建て替え正式決定 来年4月解体へ 横浜・都筑区マンション傾斜

カナロコ by 神奈川新聞 9月20日(火)7時3分配信

全棟建て替え正式決定 来年4月解体へ 横浜・都筑区マンション傾斜

住民らが出席して行われた建て替え決議集会=横浜市緑区

 横浜市都筑区のマンション傾斜問題で、同マンション管理組合は19日、同市緑区で建て替え決議集会を開き、全棟建て替えを決議した。来年4月にマンションの解体、建て替え工事が始まり、2020年11月までの再入居を目指す。建て替え費用は約300億円で、事業主の三井不動産レジデンシャルが負担する。

 傾いた西棟を含む全4棟の建て替えに賛成したのは、専有面積の割合に応じた議決権の総数711に対し709、区分所有者総数635のうち633。反対は2人。賛成が全体の5分の4以上を占め、区分所有法で定める建て替え決議の要件を満たした。

 この問題を巡っては、14年11月に住民が二つの棟をつなぐ廊下の手すりがずれていることを指摘。その後の調査で西棟のくい6本が強固な地盤に届いておらず、他2本も深さ不足だったことが判明。くいデータの改ざんも複数の棟で見つかるなど、施工不良が次々と明るみに出た。

 市は今年8月、中規模地震が発生した場合、西棟の柱などが損傷する可能性があるとして建築基準法違反に認定、同社らに是正勧告を出している。

 管理組合によると、マンションの半数以上の世帯は売却や一時退避のためにすでに転居した。住民の男性は会見で「住民が不具合を見つけてから2年。住民にとっては売るべきか、戻ってくるべきか、悩みを抱えて過ごしてきた。事業主はその痛みを知ってもらいたい」と訴えた。

 同社は「売り主としての責任を果たすべく、住民の皆さまが一日でも早く安心して暮らしていただけるよう、誠心誠意対応する」とコメント。施工主の三井住友建設は「引き続き住民の皆さまの安全安心のために、真摯(しんし)に対応する」、くい打ち施工業者の旭化成建材は「居住者には多大なるご迷惑をおかけし、心よりおわび申し上げる。建て替え決議についてコメントする立場にない」としている。

 横浜市は「円滑な建て替えに向け、転居に伴う通学への対応や建て替え手続きなどが適切に行われるよう支援していく」とのコメントを出した。