不動産屋さんを通さずに個人間で家の貸し借りを行えるというサイトがありました。
その名は「SmartEstate」。
興味があったので見てみました。
ジモティーなどでも不動産の直接賃貸や売買の掲示はたくさん出ていますが、
それと同じものなのかな?と思っていると、契約のフォーマットまで提供していて、
契約ごとにサイト使用料的な料金と月額使用料?みたいなものをサイトに払うようです。
Web契約書の機能があるので安全な取引ができます。
国土交通省が発行している正式なものを元に作成しました。
今のところ、利用料金については詳しく表示されていないので、
会員登録しないと分からない?のかなという感じですね。
見落としたかな?
気軽に貸し借りができるという取り組みは、
今後の、特に不動産業者から見捨てられてしまうであろう価値の低い物件や、
値段の付かない過疎地域の活性化に役に立つような可能性は感じます。
しかし、さらっとサイトを見た限りでは、気になる点も少しありました。
この運営会社さんは宅建業者(不動産会社)さんではないような気がします。
仲介手数料を取らない、個人間取引のプラットフォームを利用料を取って運営しているというスタイルですが、
(ヤフオクの運営みたいな感じ?)
これを言い方を変えただけの仲介手数料と行政が言い出しそうなグレーな感じはちょっとしますね。
個人間の契約自体は全く自由ですので、
簡単に貸し借りをできるようにすることは素晴らしいのですが、
個人間を何らかの方法で手助け(商売)しようとすると、いろんな規制があります。
この点については、このサイトさんも普通に宅建業者になって、
このサイトを運営すれば(いろいろな責任もついてきてめんどくさそうですが)簡単にクリアできると思います。
それよりも問題になりそうなのは、やはりトラブル発生時ですね。
貸す方としては、完全に個人間の解決になるので居座りや破壊損傷・事故などのトラブルを解決できる自信がないと手を出しにくそうです。
このような仕組みが社会的に定着するまでの間は、
どうしても借り手に「不動産屋に行っても審査に通らない人」の割合が少し高くなってしまうような気はします。
もちろん、その中にだって全く問題のない人もたくさんいるはず(自分も今審査されるとかなり辛い。年収とか・・・安定性とか・・・)なので、
借り手としては嬉しいのですが、民泊とは違って長期の賃貸だけに、投資用ならともかく素人貸し手としてはリスク高いな~と思ったのが正直なところです。
因みに、SmartEstateには「滞納保証」や「借主への保証」など金銭的な補償は用意されているようです。
使いやすくて安心なサイトが育ってくれると、
不動産屋なんて不要の世の中がやってきますね!
今後の動向にも注目していきたいと思います。
今日の独り言はこの辺で。
個人間で空き家や住宅の貸し借りができるSmartEstate