X

東京駅から電車で60分、「都心からもっとも近い廃村」はこうして生まれた

都心からもっとも近い廃村は横須賀市にあった

yahooニュースで見付けた記事。
ちょうど先日、この少し先へ散策に出掛けていました。

横須賀線も逗子を過ぎると一気に不便になります。
出掛けたのは横須賀駅より先、単線となる陸の孤島・衣笠ですが、
本題ニュースは少し手前の田浦付近。

※画像は日刊SPA!より

三浦半島とトンネル

ちょっと話はそれます。。。
海のイメージが強いと思いますが、三浦半島内陸一帯は山と谷が繰り返される複雑な地形のため、
車の進入できない細い道や急坂、階段でしか行けない家などが多数存在する混沌とした場所。

軍事的観点から多数のトンネルが掘られて今も使用されていて、
トンネルを見ているだけでも十分に楽しめる、とても興味深い場所です。
横須賀線の横須賀→衣笠間トンネルも素晴らしいですよ。

トンネルの先には複線分の用地が確保されているので、
トンネルさえもう1本掘れれば、久里浜まで複線になるんでしょうけど・・・まぁ無理でしょうね。

ただ三浦半島は活断層が多数あるエリアなので、もし大震災があってトンネルが崩壊したら、
恐らく復旧されることなく、横須賀線は文字通り横須賀止まりになるのではないかと推測しています。

こんなところに廃村?


こんな場所に廃村があったとは!
記事を読むと、丸紅が宅地開発のために地上げ→頓挫→放置→地上げ前にあった住居が朽ちて廃墟化という流れのようです。

人口減少の廃村という意味では無かったんですね。
いくら住みにくいとはいえ、この周囲にもびっしり家は建っていますし、人もたくさん住んでいます。
あくまでも「今は」ということですけど。

階段でしか上がれないような土地は再建築も出来ない場合がほとんどなので、
今の住人がいなくなってしまうと、ほとんどの場合買い手も付かずに空き家は朽ちて廃墟。。。そして治安悪化。
というのがこのエリアの悩みのようです。

その対策として、横須賀市は谷戸地区(リアス式海岸のように谷が入り組んでいる地域)の空き家を空きやバンクとして紹介しています。
売買もしていますが、メインは足腰の丈夫な若い学生へ賃貸したりセルフリフォーム用に貸したりして、地域社会に参加してもらうのが目的のようです。
正直な感想としては、それにしては家賃が高いと思いますけど。
谷戸モデル地区空き家バンク

以下、yahooニュース記事の引用です。

ある時から村に刻まれていた歴史が止まり、放置されたままになっている廃村。そのどこか中二病心をくすぐられる響きと、実際に足を踏み入れてわかる独特の佇まいは、マニアを生み出すほどの魅力を持っている。
⇒【写真レポ】田浦駅からスタート

 廃村と聞くと、人口が少ない地方にあるイメージだが、実は東京駅から1時間ほどの場所にも存在していたのをご存知だろうか。本記事はその「都心から一番近い廃村」の様子をレポートする。

◆駅から見える海上自衛隊の基地

 東京駅からJR横須賀線で約1時間。横須賀駅からほど近い田浦という場所にその廃村はある。駅周辺は山に囲まれ閑散としているが、少し歩くと昔ながらの商店街や海上自衛隊の学校があり、自然と人工物が混在した風景が広がっている。

※Google Map 35.293186, 139.627353

 そして駅から盛福寺というお寺を目指し15分ほど歩くと、京急本線とJR横須賀線が交差するポイントが見えてくる。それが今回の目的地「田浦廃村」の目印だ。ちょうど踏切を超えたエリアからが廃村になるのだが、草も伸び放題で手入れされておらず、どこか異世界への入り口のような雰囲気を漂わせている。

◆家電や衣服類はそのまま

 いざ入ってみると、細い一本道がひたすら山の頂上へと続いており、途中には錆びた自転車や台車が点在。アブやハチなどの害虫をかわしながら歩いていくと、早速「立ち入り禁止」の看板とともに朽ち果てた家屋があちらこちらに出現。

 外壁にはスプレーで数字が書かれており、どうやら建て壊しをする順番を示しているようだ。

 誰かに割られたのか、窓ガラスがない一軒の家の中を覗いてみると、電子レンジなどの家電から学生服まで、以前人が生活していたことがわかる残留物が多く残されていた。

 鳥の剥製、頭の人形なども確認することができ、静けさも相まって不気味さに拍車をかける。途中にあったアパートの前にたどり着くと、散乱した郵便物を発見。日付を見たところ「平成3年」の印刷がしてあり、人の手も入らないままここで30年近く歳月が経ってしまっていることがわかる。

◆約30年手付かずの状態の理由は

 一体なぜこのような有様になってしまったのだろうか。横須賀市田浦の行政センターに問い合わせてみたところ「この辺りを開発しようとした業者が、何かしらのトラブルで断念せざるを得なくなり、そこから現在まで2~30年ほど放置されている。行政も手をつけられない状態」との回答を得た。

 より詳しい事情を知ろうと、近くの田浦地区の住民(40代・女性)に話を聞いたところ「30年ほど前かな、丸紅が住宅開発しようとして、山に住む住民に半ば強制的に退去を命じたんです。だけど、この一帯はところどころにある柱の『波マーク』を見てわかるように、海軍の土地であるのと、道路の下には丹沢の山の方からつなげている水道管が4本走っています。それを避けて工事をしていくのには予想以上に費用がかさむようで、業者と揉めてしまったとか。そのまま計画自体が頓挫したようです。」と答えてくれた。

 海が近く、風光明媚な景色が広がっている場所なので、興味のある方は横須賀観光も兼ねて訪れてみるのも良いだろう。だが、いくら空き家とは言え、勝手に住居に入ってしまうと刑法に抵触してしまうので、マナーを守って見に行って欲しい。 <取材・文/日刊SPA!編集部>

HH:
Related Post